自然素材 カルクウォール
スイス漆喰・カルクウォール
「憧れの真っ白な壁のお家!・・・だけど、年数が経ったら汚れが目立つようになるから諦めよう」という方は多いのではないでしょうか。
カルクウォールはそんな悩みを解決してくれる優れた内外装用漆喰です。
スイス漆喰って?
漆喰はヨーロッパ全域で3000年以上も前から現在までごく当たり前のように使われる壁材です。
ウオハシがおすすめする「カルクウォール」は、古代からスイス地方に伝わる漆喰を現代の製法で再現したもの。内壁にも外壁にも施工できます。合成樹脂などは一切含まず、天然成分だけで作られています。
古来からスイス漆喰は、最高品質の漆喰として教会や城、住宅に使用され、その美しい白がヨーロッパの街並みを彩ってきました。その強アルカリ性や調湿性、そして空気を浄化する特性は暮らしを心地よく、快適に保つことが知られています。
特長は?
1.天然100%
カルクウォールは、スイスアルプスから産出する純度の高い石灰や、亜麻の花の油・アルプスの陶土・天然のセルロースなどが主成分です。アレルギーを引き起こす合成樹脂など化学物質は一切含んでいないので、安全で健康的な壁材。赤ちゃんのいるご家庭でも安心してお使い頂けます。
◆天然100%は本当に安全?
安全の概念は年々厳しく変わっていますので、天然だからといって安心はできません。たとえばアスベスト。天然鉱物で機能性が高く、当時は「魔法の鉱物」として重宝されていました。しかし、30年のちアスベストが塵肺や肺がんなどの健康被害を引き起こす恐れがあるとして大きな社会問題になりました。
そこで、カルクウォールは「天然100%」を過信せず、定期的に世界最高の化学物質測定期間で成分安全試験を受けています。さらに成分のすべてを完全公開し、「今日の安全」だけでなく「100年後の安全」にこだわっています。
カルクウォールのサンプルです。全成分が明記されています。
ちなみに、カルクウォールにも色のバリエーションがあります!10色の天然鉱物顔料で調色して自由な色とテクスチャーを生き生きと表現することが可能です。
2.調湿効果 <呼吸する壁>
カルクウォールの壁は、生きもののように呼吸し、有害物質を吸収分解します。その力は、スイスアルプスの石灰岩と300年以上変わらない製法に由来しています。壁自体が呼吸をすることで室内の空気をきれいに保ち、タバコやペットの臭い・有害化学物質を吸着して消します。
また、無垢の木と同様の調湿性を持っており、分子の小さな湿気だけを吸ったり吐いたりして快適な室内に。湿気しか吸収しない表面構造がカビの胞子やウィルスの侵入を防ぎます。さらに、強アルカリなので壁の表面を健康に良い状態を保ちます。
3.消臭効果 <ワインセラーで使われる理由>
スイスでは、王家のお城など高貴な場所でのニオイや菌の繁殖を防ぎたい場所で使われてきました。その理由がスイス漆喰の強アルカリ性と呼吸性です。空気中のニオイの成分や有害な化学物質をスイス漆喰が吸着し、また強アルカリ性がニオイの成分となる有機物を分解してしまうのです。だから、余計なニオイの吸着を避け、香りを重視されるワインセラーでもよく使われるのです。
4.抑カビ効果 <カビや細菌を殺菌>
アレルギーやシックハウス、喘息の原因は、カビが大きく影響していると言われています。室内に放出された胞子を人間が吸い込むと病気を起こします。スイス漆喰は強アルカリ性でカビや細菌類を殺菌、分解する効果を持っています。
5.自浄効果 <白さ長持ち>
真っ白い壁はやはり汚れが気になるもの。しかし、心配はご無用です。
カルクウォールは天然成分だけでつくられているので静電気が発生せず、ハウスダストを寄せつけません。ついてしまった汚れも自浄能力により自然と元に戻ります。漆喰の家は、日本でも外国でも汚れがほとんど気にならないほど白く美しい姿を保っています。
また、スイス漆喰なら紫外線での劣化もほとんどありませんので、カルクウォールのメンテナンスは約1世代(30~40年)に一度の塗り重ねのみ。また、塗り重ねることで、時が醸し出す美しい表情の外壁へと変わる楽しみもあります。
6.地球にやさしい <元の石灰石へ還る>
採掘された石灰石を低温焼成すると生石灰になります。そこに水を加え熟成させることで、「スイス漆喰」の原料となるのです。さらに、スイス漆喰は水分の蒸発と大気中の二酸化酸素を吸収することで元の石灰石に戻ります。このプロセスで、1トンの漆喰は600kgもの二酸化炭素を吸着します。
このように、製造から元の石灰石へと還るサイクルは地球にやさしい優れた性質として知られています。
スイス漆喰はこの再石灰化により、住宅に強固な石の壁を作ります。100年の耐久性があるのも道理です。
◆漆喰の不思議な習性
スイス漆喰の主成分となるアルプス山脈の石灰層は今から2~3億年ほど昔、海の生物であるサンゴやアンモナイトなどが堆積して形成されたものです。そこから採れる石灰石は水や空気をきれいにする作用があり、あらゆる生命を守っています。
左:アルプス産出の石灰岩 右:低温焼成したスイス生石灰
7.デザイン性 <インテリアにもなる壁>
コテやローラーを使って、世界にひとつだけの模様を付けることができます。
手作業ならではの大胆なテクスチャーから繊細でやさしいラインまで自由自在。シンプルでありながら味わい深く手触りのある塗り壁は、木や石の床、モザイクタイルとの相性ばつぐんです。
スイス漆喰・カルクウォールなら、壁そのものが素敵なインテリアとなります。
どうやって工事するの?
カルクウォール施工の手順を、加古川市N様邸の工事+ウオハシ事務所の増築工事の写真とともにご紹介いたします。
1.下地工事をして、ボードとボードのあいだをパテで埋めます。
このとき、メーカーさんに商品説明をしていただきました!
2.下地材を塗ります。
3.カルクウォールをよく混ぜます。
4.カルクウォールを施工します。お施主様のご要望に合わせて、コテ塗りや吹き付け、ローラーなどで様々な表情を見せられます。
事務所の壁は職人さんに教えてもらいながら、スタッフみんなで施工しました。それぞれ自分の担当スペースを決め、好きなように模様を付けて思い出に。
2016年夏のイベントにて。左官体験。
お子さまやお孫さまも一緒に、ご家族みんなで楽しみながらできます!
こちらは加古川市N様邸。下からライトアップすると、模様が浮かびあがり幻想的です。
5.乾燥させます。それまで、触るのはNGです!
メンテナンスもとっても簡単!
スイス漆喰だから、少しだけメンテナンスしてあげれば美しくエイジングして自分だけの上質空間ができます。
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◆スイス漆喰の寿命って?
スイス漆喰はCO2を吸収し硬化する「再石灰化」によって元の石灰石へと還ります。のりや接着剤で固まっている土壁とは違い、経年によって砂が落ち始める・・・ということがないのです。
しかし、100年間メンテナンスが不要というわけでもありません。天然素材だけでできた漆喰ですから、簡単なメンテナンスさえすれば、あなたの快適な暮らしを一生見守る壁になるかもしれません。
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◆部分的に汚れたら?
照明のスイッチ周りなどの手垢の汚れは消しゴムで簡単に落ちます。油やマジックなどの汚れは、サンドペーパーで軽く磨くだけ。
ただし濡らした布などで拭くと、汚れが水に溶けて壁の奥に入っていくので避けなければなりません。 -
◆汚れたときはどうするの?全体的に汚れてきたら?
スイス漆喰は天然100%なので静電気を起こさず、空気中のちりや排気ガスを寄せ付けません。
しかし、年月とともに全体的に経年変化をしていきますので、塗りたてのころのように戻したいなと思ったら、専用塗料「ファルベ」をローラーで上から塗ると、お気に入りの模様はそのままに塗りたての美しさに戻ります。
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◆ぶつけてはがれてしまったら?
スイス漆喰のペーストをはがれた部分に充填して平らにしてください。仕上げに模様がついている場合は、コテやスポンジで周りの模様に合わせます。最後にサンドペーパーで軽く磨いて目立たないようにすれば、きれいに戻ります。
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◆小さな割れを見つけたら?
歯ブラシにスイス漆喰をつけて割れた部分にすり込みます。すると、翌日にはもう硬くなっていますので、サンドペーパーで軽く磨けば割れは埋まってほとんどわかりません。
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◆もしカビが出たら?
強アルカリ性のスイス漆喰ですが、年月が経つと中和していきますので、湿気が続く場所ではカビが出る可能性もあります。
カビが出たら、まず乾いた空気を部屋に入れて半日ほど換気し、漆喰の湿気を放出します、その後、天然エタノールを吹き付けカビ菌を布で拭き取り、よく乾燥させます。最後に専用塗料「ファルベ」を塗れば、もとの強アルカリ性に戻るのでカビは死滅。カビのシミも消えてしまいます。
実物を見たい!
セルロースファイバーの実物を見たい、効果を実感したいという方はぜひ一度ウオハシへお越しください。
こちらが増築部。壁全面にカルクウォールが施工されています。実際に見て触って、快適な湿度を実感してみてください。