外壁に青いガルバリウム鋼板を施工し西海岸風のお家に 加古郡K様邸
全面リフォーム 加古郡K様邸
今日は、加古郡K様邸のリフォームの様子をご紹介します。
築61年、増改築を繰り返してこられて延べ面積約56坪の広いお家で、外部も内部も一新するため大規模な全面リフォームになります。
今日は外部の工事(外壁・屋根・ベランダ・サッシ)を中心にお見せしていきます。
【サッシ入れ替え】
こちらはリフォーム前の写真です。
サッシを取り替えました。
写真には写りきっていませんが、家じゅうの窓をすべて取り替えました!
新しいサッシはすべてLIXILの「サーモスL」。
ガラスが2重になっている断熱窓です。
優れた断熱効果で暖房時の熱の流出、冷房時の熱の流入が抑制されるのでエアコン効率が高まり、冷暖房費&CO²の削減につながります。
【玄関工事】
そして、こちらはリフォーム前の玄関。
サンルームがありましたが、撤去します。
サンルームがあったところに玄関を移動、新しいドアを設置しました。
こちらは、増築部にあった玄関。
K様邸には玄関が2つあり、当初はこのセカンド玄関をなくす案も出ていたのですが、K様邸はお家の奥行が長く、ここも出入り口として残したほうが便利だということで、セカンド玄関も残すことに。
K様邸には勝手口がなく、ここが勝手口の役割も担うことになります。
古いドアを撤去して、新しいものを取り付けました。
以前よりもシンプルでサイズの小さいドアに替えたので、ドアまわりは壁を新しく立ち上げます。
メイン玄関の上がり框(かまち)を作りました。
メインの玄関ホールの床にフローリングを貼りました。
このあとシューズクロークを造作します。
土間スペースにはコンクリートを打設しました。
セカンド玄関にも土間コンクリートを打ちました。
【外壁工事】
続いて外壁の工事に取り掛かります。
足場を組み立てました。
入れ替えたサッシまわりの外壁をモルタルで補修していきます。
ベテラン職人の砂川左官に、工事に入ってもらいました!
補修後、↑こちらの面の外壁全体にガルバリウム鋼板を張りました。
どこを補修したのか全くわからないくらい、きれいに仕上がりました。
ガルバリウム鋼板は、亜鉛・アルミニウム・シリコンで表面がメッキされた、薄い金属板です。
従来使用されてきた「トタン」に比べると非常に錆びにくく、耐久性が優れているので、外壁材に選ぶ方が増えています。
軽量で耐震性も◎
飽きのこないスタイリッシュな外観に仕上がるのも人気の理由のひとつです。
新しいサッシや外壁に塗料がつかないように養生してから、軒天井の塗装をしました。
外壁の目地やサッシまわりをマスキングテープで養生し、コーキング材を打ちます。
【屋根葺き替え工事】
リフォーム前の大屋根です。
瓦が葺かれていました。
他社の施工で、瓦同士の隙間にコーキング材がベタベタと埋められていました。
瓦同士の隙間は本来、雨水の逃げ道として必要なものです。
隙間を塞いでしまうと、雨水も湿気もがうまく排出されず、屋根材の下がムンムンと高湿度の状態に…
それが野地板や防水材を傷め、腐食や雨漏りの原因を生み出すことになります。
瓦同士の隙間をコーキング材で埋める工法は、ラバーロック工法と呼ばれます。
工事費が安価なのですが、訪問販売の業者が高額な価格で売り込みすることが横行していた工法です。
この工法で、すべての瓦をロック(ずれないように固める)してしまえば、確かに強風に強く、地震が起きても瓦が崩れて落下するという事態を防げるかもしれません。
しかし、ラバーロックをすることで雨漏りを誘発してしまう可能性があります。
ラバーロック工法が悪い工法なのではなく、使い方次第で、正しい施工を行えばお家のためになるケースもあります。
K様邸の屋根は、逆に雨漏りしやすい状態になってしまっていました。
漆喰が長年雨風にさらされて劣化してしまっていました。
屋根を葺き替えて一新し、雨漏りの心配なく安心して暮らしていただけるようにします。
瓦を撤去しました。
構造用合板を貼って、屋根下地を作っていきます。
構造用合板を貼り終えました。
その上に防水シート「カッパ」(改質アスファルトルーフィング)を葺きました。
改質アスファルトルーフィングは、通常のアスファルトルーフィングにポリマーや天然アスファルトなどを加えることで、より性能を向上させたアスファルトルーフィングです。
より防水性・水密性・耐久性に優れており、耐用年数も約20年超と長くなっています。
外壁のモルタル部分を塗装しました。
K様は「西海岸風のお家にしたい」と希望されていて、外壁はガルバリウム鋼板もモルタル部も鮮やかな青色で統一しています。
【塗装工事】
2階バルコニーの手すりを塗装しました。
塗装前は茶色だったのですが、新しい窓と同じ白色に塗り替えました。
外壁の青色とのコントラストがポイントです。
防水塗装前のバルコニーです。
床にひび割れが見られました。
ひび割れの長さも幅も大きく、ここから雨水が侵入して内部が腐食する可能性があるのでしっかり補修していきます。
ひび割れを補修し、防水塗装を施しました。
今日のブログは以上となります。最後まで御覧いただきありがとうございました。