【空き家の全面改装】土葺きの瓦屋根を下地からやり替えて、三州のいぶし瓦に葺き替え 加古川市T様邸(築50年、屋根リフォーム)
屋根リフォーム(担当:森多)
加古川市T様はイベントにご来場くださって、
空き家となっているご実家のリフォームについて
ご相談いただきました。
ご実家の近くに現在住まわれているお家があるのですが、
「今の家は道沿いに建っていて騒音に悩まされている」
「実家を改装して引っ越したい」
と考えていらっしゃいました。
ご実家は築50年の古いお家で、
内部も外部もメンテナンスが必要な状態でした。
そのため、約1700万円をかけて
全面リフォームをさせていただくことに。
まず手始めに屋根の葺き替え工事と
外壁リフォームを行います!
(土葺きの屋根を触ると土埃が家の中に入る可能性があるため、
先に外部工事をしてから内部にとりかかります。)
工事前の屋根です。
瓦が葺き土で接着されている「土葺き工法」
が採用されていました。
離れの屋根にはカラーベストが葺かれていました。
こちらも葺き替えます。
玄関の上の屋根は雨漏りしてしまっていました。
軒天や垂木などすべて腐っていたので、
補修してきれいにします。
外壁は、焼き板の張り替えと左官の塗り替えをします。
重機を使って、合わせて数千キログラムもの重さになる
屋根材と土をすべて下ろしました。
次に、下地を作り直していきます。
構造用合板を張りました。
これが野地板と呼ばれる木下地です。
その上に、防水材「改質アスファルトルーフィング」を葺きました。
桟木を取り付けます。
瓦を引っ掛けてビスで留めるためのものです。
この葺き方は「引っ掛け桟瓦葺き工法」と呼ばれます。
葺き土を使わないので、その分屋根が軽くなります。
新しい瓦、三州のいぶし瓦を葺いていきます。
棟には棟瓦を取り付けます。
漆喰でしっかり固定して、雨水が内部に入らないようにします。
瓦葺きが完了したら、しばらく木で押さえておきます。
カラーベストが葺かれていた離れの屋根には
KMEWのカラーベスト「コロニアルクァッド」を葺きました。
雨漏りの解消、屋根の軽量化で
より安心して暮らしていただけるようになりました。
景観も良くなりました!