筋交い・構造金物を入れて補強、梁見せ天井の下地 相生市N様邸②(築151年古民家リフォーム)
古民家リフォーム(担当:長野)
相生市N様邸の古民家リフォーム。
前回に続いて、下地工事の様子をお見せしていきます。
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床の下地を作っているところです。
新しい柱もいくつか立てました。
前回のブログに書いたように、床を支える束はコンクリートの土台の上に設置されています。
木製束ではなく、鋼製束を使用しました。
鋼製束はシロアリに強く、レベル(水平面の高さ)の微調整が簡単にできます。
ここに壁を作るので、間柱を立てました。
筋交いを入れました。
筋交いは、建物の耐震性を高める斜め方向の部材です。
ここ以外にも…
いたるところに筋交いを入れました。
×状に部材を配置する「たすき掛け」は、/状よりも強くなります。
筋交いの接合部を補強したり、部材が脱落するのを防止したりするため、接合金物を取り付けました。
床に断熱材を入れ、ベニヤ板を張ります。
床の下地ができあがりました。
続いて壁の下地を作っていきます。
必要なところに構造金物を取り付けながら進めていきます。
この格子状に取り付けている部材「胴縁」が石膏ボードの受けになります。
続いて天井です。
既存の天井を解体して、今は屋根裏が直で見える状態です。
梁見せの天井にするので、梁より上に天井の下地を作りました。
こちらは、屋根裏の勾配に沿って下地を作りました。
ところで…
この梁たちはもとからこんなに綺麗だったわけではありません。
151年もの長い歳月に、汚れやホコリが付いてしまっていました。
なので、まず電動やすり(サンダー)で表面を削りました。
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そのあと、黒く塗装して仕上げました。
これらのしっとりと趣のある梁たちは、リフォーム後のインテリアの一部となります。
明治元年に建てられたN様邸の歴史が感じられる、お家のシンボル的存在となることでしょう。