外壁サイディングはどれがいい?4種類それぞれの特徴とは【窯業系・金属系・樹脂系・木質系】
外壁サイディングの種類
サイディングボードは、シェアの70%以上を占める人気の外壁材です。
そんなサイディングボードには様々な種類・デザインがあります。
外壁はお家の外観を左右する大切な要素。
お家を新築するとき・リフォームするときには、
それぞれの特徴をしっかり知っておくことをおすすめします。
そもそもサイディングとは何か
サイディングとは、建物の外壁に使用する外壁材の1種です。
外壁の施工方法には「湿式」と「乾式」の2種類があります。
「湿式」は塗り壁・タイル張りがあり、「乾式」にはサイディングがあります。
「乾式」は、工場で成型された板(これがサイディングボード)を外壁に貼り付けていく方法です。
ボードとボードの継ぎ目にはコーキング材を打ち、隙間を埋めて仕上げます。
サイディングのメリット
サイディングを採用している住宅は、全体の7割以上にもなります。
その理由として、以下のようなメリットが挙げられます。
〇工事価格が安く済む
〇耐水性・耐候性に優れている
〇デザインが豊富
〇工場生産なので品質が安定している
塗り壁は職人が手作業で仕上げるので、手間・コストがかかります。
サイディングは板を貼り合わせていくだけなので施工時間が短縮できます。
また、塗り壁に比べると経年劣化しにくくなっています。
サイディングの種類
サイディングは大きく4つの種類に分けられます。
①窯業系サイディング
②金属系サイディング
③木質系サイディング
④樹脂系サイディング
新築するとき・リフォームするとき、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
それぞれの特徴や、どんな方におすすめなのかを解説していきます!
窯業系サイディング
最近の住宅で採用されているのは、ほとんどがこの窯業系サイディング。
セメント質のものと繊維質を混ぜ合わせて作られています。
セメント質が含まれているため、地震などの衝撃・火に強い性質を持っています。
窯業系サイディングはデザインが豊富で、シンプルなものからレンガ調・タイル調・石積み調まで様々なものがあります。
色あせしにくい加工を施したものや、汚れにくいコーティングを施したものも販売されています。
☆こんな方におすすめ
・デザインにこだわりたい
金属系サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウム・アルミニウム・ステンレスなどの鋼板が使用されたサイディングです。
窯業系サイディングの次に多く使われています。
基材となる材料は、その名の通り金属。
丈夫で耐久性に優れているので、長期間メンテナンスが必要なくなります。
元々の金属が水を吸わないので、浸水する心配もありません。
金属製と言われると無機質で冷たい印象を受けるかもしれません。
しかし金属加工の技術が進歩した現在、金属系サイディングでも様々なデザインが選べるようになりました。
軽量で建物に負担がかかりにくい利点もあり、重ね張り(カバー工法)のときによく使用されます。
☆こんな方におすすめ
・耐久性・断熱性を重視したい
・洗練されたスタイリッシュなデザインが好き
木質系サイディング
木質系サイディングは、天然の木に塗装をして仕上げたものです。
本物の木を使用しているので、まったく同じデザインは2つとありません。
しかし、水・火に弱いというデメリットがあります。
木が水分を含んだ状態で放置してしまうと、腐ってしまうことがあります。
こまめな再塗装などメンテナンスが必要です。
また、天然の木を使用しているのでお値段は高くなります。
☆こんな方におすすめ
・木の温かみを出したい
樹脂系サイディング
日本ではあまり見かけない樹脂系サイディング。
しかし、アメリカでは外壁材全体の50%を超えるシェアを誇る外壁材です。
樹脂成型されているので劣化しにくく、耐候性に優れています。
シーリングが使用されていないので、目地の補修は必要ありません。
とても軽量なので、重ね張り(カバー工法)にも適しています。
しかし、全体的に軽く・薄く設計されているので遮音性は他のものに劣ります。
小さなお子様やペットのいるお家、楽器を使うお家には不向きです。
☆こんな方におすすめ
・メンテナンスの手間が少ないものがいい
・安く済ませたい
サイディングの種類はどう選ぶ?
サイディングを選ぶ基準には以下のようなものが挙げられます。
費用(サイディング自体+施工費)
色やデザイン
機能
メーカー
保証サービスなどのアフターケア
事前に優先順位を決めておくと、ご自宅に合ったものを選びやすくなります♪